★異議あり

 じりじりと住みにくくなり、生きにくくなる昨今である。
 困ったものだ。あともう少しだから、静かに絵を描きながら暮らせるようにしてほしいもの。
 介護保険特別徴収開始通知書が、市の保健福祉部高齢介護室から親展で届いた。
 この歳になり、これから始まる後期高齢者医療制度問題が大変だ。今年の誕生日がくればわたしも後期高齢者の仲間入り、僅かな国民年金から保険料と介護保険料を天引きされる。それに妻が切り離されて改めて国民保険に強制加入で、保険料と介護保険料が同じく国民年金から天引きされる。
 診療に関しても、いろいろ制限が設けられるようである。いま、眼科、歯科を含めて六診療科に通院しているが、そうはいかなくなるらしい。十分な診療が得られないばかりか、診療費が高くなるようである。
 全くおちおち長生きもできないご時世である。

 
 大阪府美術家協会も大変であることは以前に綴ったが、大阪文化団体連合会も同じように大変である。橋下知事の見直し府政施策のあおりで、府からの助成金がストップ、『大阪府文化芸術年鑑』の発行事業が休刊のやむなきに至ることとなる。二人の専従者を一人分にして対応しなければ、立ち行かんところにまできてしまっている。困ったことである。
 大阪には文化はいらないとでもいうのだろうか。

 
 4月も中旬であるし、気温も20度近くもあるというのに、何か寒々として落ち着かない昨今である。
 大きな声で「異議あり」と叫びたい。