☆井上俊夫著『詩集 八十六歳の戦争論』が完成し届く

『詩集 八十六歳の戦争論』カバーを付

 今日かもがわ出版から、井上俊夫著『詩集 八十六歳の戦争論』が、生前の俊夫氏の配慮通り届けられました。俊夫氏の死去から13日目です。送られた詩集を手にしてみて、俊夫氏とともに完成を喜び合えない悔しさが胸をえぐります。でも、俊夫氏はわたしが担当した表紙と挿画を含めて完成した詩集をきっと喜んでいる思います。「今回は圭ちゃんにえらい世話かけたな」が最後のことばでした。






 詩集は、一下級兵士からみた理不尽な中国戦争の内情・現実が、井上俊夫の筆力によって暴き出されます。中国従軍5年の経験をもとに、国家が引き起こした戦争を糾弾し、戦場の土に散った戦友たちへの思いを詠います。詩集には36篇の詩で編纂されていますが、当初は50篇ほどの詩で編纂、発行する予定でいたのでしたが、体調不良に落ちいって50篇というのは断念し、詩集はそれまで書けていた36篇にして、残された体力で出版完成に注ぎつける決心をし、最後まで校正に目を配り、わたしが描いた挿画を確と見届け、“これでOK”を出して4日後に帰らぬ人となったのでした。完璧主義の俊夫兄らしいといえばそうですが、完成した詩集を見て感慨一入です。ご冥福を祈ります。
 画像は、詩集の表紙と挿画の一部です。
  詩集は、一冊 定価本体¥2,200+税です。
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