★余命について

 個展で重複注文をいただいていたAさんの分が仕上がりました。お渡しするので、午後、寝屋川市駅前のコーヒー店で落ち合いました。
 Aさんは古い活動家です。ご一緒することがしばしばあります。
 しかし、昨年ガンが発見されて余命6ヶ月と宣告されました。現在、摘出手術を済ませ、余命宣告の6ヶ月は過ぎています。抗ガン剤の使用で、シンドくて、食欲はないとのことでした。
 食欲はないといいながら、その分(?)、晩酌で日本酒を2合やっているとのことで、ちょっと驚きました。そしたら、昨日は仕事関係の新年会があり、4合ほど飲んだとおっしゃいましたので、さらに驚きました。ガンを患っていることを知っているから、誰も気遣って注いでくれないから手酌で飲んでいましたと、はにかみながら。この分なら、ガンも太刀打ちできず退散するに違いないと思いました。(Aさんはわたしより2歳上?)
 余命6ヶ月と宣告されたら、わたしならきっと頭真っ白で混乱してしまい、正常な判断ができなくなってしまうのではないか、と思われます。それに、水彩画を注文してやろうとの余裕、わたしにはとてもそんな余裕はないです。こんなことでは、闘病以前にすでにガンに負けてしまっていることになるのでしょう。
 でも考えてみれば、75歳も過ぎれば、一般には余命が30年も50年もある訳けないですから、余命宣告されようがされまいが、いずれ、まもなくなのですよね。宣告されているのと同じと考えているべきなのでしょう、普段平気な顔をしていますが。
 新年早々、縁起でもないといわれそうですが、新年だからこそ、考えておいてもいい問題だろうと思います。
 で、わたしは、この際無理やり考えて、自分の余命を漠然と8年ぐらいか、と(5年かも、いや、・・・・・)(父は58歳と8ヶ月、母は86歳と5ヶ月で旅立ちました)。6ヶ月、8ヶ月ならパニックで、5年、8年なら平気というのも・・・・・。
 今日はもうこれ以上は考えないことにします。
___________________________