★友と話す

 ご夫婦共に京都美大の後輩で(わたしは中退だが)、二人でわたしなどと平和や民主主義、人権を守る運動にも参加・活動し、大阪府美術家協会創立にも尽力され、作品制作で生業としている仲間の奥さんのほうと、昨夜電話で一時間余り話した。
 互いに加齢がすすみ、健康状態が少しずつ老齢化・悪化してきている現状で、その上この新自由主義経済化の現下では、作品を頒布しての生業が大変厳しくなっている。美術家として生きることが難しい情勢になってきて、シンドいことばかり。互いに大いに嘆いた。
 大阪府美術家協会にしても、創立理念を堅持しながら三十三年続けてきたが、創立に携わった多くの先輩やベテラン作家が鬼籍の人となり、会員数も減少するなか、財政難からこれからの活動をどの方向を向いて運営してゆくのかも大きな問題である。創立理念を大きく逸脱してまで改革しようとする意見も台頭してきている。だからといって、大阪府美術家協会の問題にいままでのように全力傾注するわけにも行かない状況もあり、困ったことである。
 ここまで来て、これから先、生業・運動共に方向転換するわけにもゆかず、何とか頑張ってでき得る限りいままで通りにすすむより他に道はない、と合意・合点した。情勢も、昨年辺りから少しずつ、国や政治を動かす力が国民の間に蓄積されてきた。そこに依拠しそこに合わせて、いままで通り頑張ろう、などというような話になった。