★猛暑が続く

 毎日のように続くこの暑さは、きっと取り返しの付かない異常状態進行中の出来事です。地球の温暖化が叫ばれて久しいのですが、改善される兆しは見えては来ていません。世界先進国の首脳たちが、北海道に顔をそろえて会議しましたが、これといった有効な手立てを打ち出せないで御茶を濁しただけでした。
 年々じりじりと気温が高くなり、ここら辺りでもトンボやヤンマ、蝶や蛍が、蛙や蛇、魚類や貝類など次第に姿を見せなくなって、いまやもうめったに見られない状況です。ということは、単に昆虫の問題にとどまらず非常事態が起こっているのです。次第にといいましたが、おそらく宇宙的な時間の経過からすれば、この地球上の異常事態の発生は、ほんの一瞬の出来事なのだと思います。これは自然現象ではありません。だから、人類がその気になればもとへは戻れるはずですが、残念ながら、もうあとへは戻れないところまで来てしまっているのではなかろうか、と危惧の念を抱かずにはおられません。まあ、わたしが生きている間ぐらいは何とかなるでしょうが、・・・・・。でも、何とかこの異常状態をストップさせ、自浄作用が十分に機能する地球にもどすことが、いま宇宙船地球号に乗り合わせているものの義務でしょう。
 そんな感慨を込めて、S60号のカンバスに向かいます。題して『核の冬の夜』。