★セピア色の記憶とエメラルドグリーンの夢

見晴るかす金色の空に傾いた
融解現象の太陽を受け止めようと
あなたのあの時のことばを
もてあまし気味に反芻しながら
浮腫んだ脚を引き摺って
気分だけは少年の日のままに
律儀にも走り続けている
　　　随分と無沙汰の日々が重なった
　　　風雪に煽られたセピア色の記憶

来る日来る日　その先々で
花も実もある語らいと
出会う笑顔を心の糧に
明日への共通思考を確かめて
面相筆の信条と頑な方法論により
わたしらしく白いカンバスのうえに
悠久流転の銀河交響曲を描くために
いつに頃からか暖めていたビー玉を
そっと胸の奥から取りだそう
　　　もったいないような陽を浴た
　　　透き通るエメラルドグリーンの夢

＊無断転載お断り
______________________________

★★★★★　わたしのお勧め

雪沼とその周辺

ちひろの詩 (ちひろからあなたへ)

______________________________
★ Amazonからの情報