★様変わり今昔思い出話(2)
加齢がすすむに従い、冬の寒さが応えます。特に足先がじんじんするのです。そんな歳になったということです。
だが、小さかったころ(1940年前後)は、いまよりはもっと気温が低かったのではと思います。
夜は、必ず風が吹いて、雨戸が音を立てていたような気がします。それなのに、部屋の気密性は十分ではなく、いまのような暖房器具もないので、寒さはいっそう厳しかった記憶が残っています。
昼は、ひとつの火鉢に炭か豆炭か練炭が埋けてあるだけであり、夜は、豆炭の行火か湯たんぽで暖を取って寝ていましたいました。
それなのに、半ズボンに素足で登校していて、それで平気でした。
国民学校(いまの小学校)四年生のとき、暮れから年を越えて、母が三男になるはずだった男児を月足らずで死産し、体調を崩して入院しました。その折、母の里(鳥取県社村、その後倉吉市に合併)から、叔母や祖母が代わる代わる看病と家事の助っ人で出てきてもらっていました。
その祖母が、素足でいるわたしを見て、「頼むけ、靴下をはいてくれまいか」と頭を下げんばかりりに懇願されたのでした。それで、靴下を履いたかどうかは記憶にないのですが、・・・・・。
わたしにも、そんな元気な幼少のころがあったのです。
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